「脂肪を燃やす」って、よく聞きますよね。
でも、脂肪は身体の中でどうやって使われて、最後はどこへ行くのでしょうか?
汗をたくさんかけば減る? 食事を抜けば早く燃える?
今回は、脂肪燃焼の仕組みと、体脂肪を落とすためにできることを、わかりやすくお話しします。

脂肪は身体のエネルギーの貯金
私たちは、じっとしている間も呼吸をし、心臓を動かし、体温を保っています。家事や仕事、運動をするときにもエネルギーが必要です。
食事から得たエネルギーをそのときに使いきらなければ、身体は一部を脂肪として蓄えます。体脂肪はただの「余分なもの」ではなく、必要なときに使えるエネルギーの貯金でもあるんです。
脂肪が「燃える」とき身体では
何が起きているのか?
身体がエネルギーを必要とすると、脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪が分解されます。そこからできた脂肪酸が血液で運ばれ、筋肉などの細胞でエネルギーとして使われます。
つまり「脂肪燃焼」とは、蓄えた脂肪を取り出し、細胞でエネルギーとして利用することです。
では、使われた脂肪はどこへ行くのでしょうか?
脂肪の成分は、最終的に主に吐く息の二酸化炭素と水になって身体の外へ出ます。汗をかいた分だけ脂肪が出ていくわけではありません。もちろん、息を速く吐けば痩せるという意味でもありません。

脂肪を使っているのに、
体脂肪が減らないのはなぜ?
ここが、いちばん知ってほしいところです。
身体は毎日、糖質も脂質もエネルギーとして使っています。でも、その瞬間に脂肪を使うことと、体脂肪が減ることは別!
たとえば運動中に脂肪を使っても、その後の食事などで使った分を補えば、体脂肪は減らないことがあります。反対に、糖質を食べたからといって、脂肪を使う働きが一日中止まるわけでもありません。
大切なのは、一回の食事や一度の運動だけで判断しないこと。食べる量と使う量が、日々の生活の中でどう重なっているかによって、体脂肪は少しずつ変わっていきます。
体脂肪を落とすには
何をすればいい?
体脂肪を減らすには、長い目で見て、身体が蓄えるエネルギーより使うエネルギーが少しずつ上回ることが必要。でも、だからといって食事をできるだけ減らせばいい、というわけではありません。無理なく続けられる食べ方と動き方を見つけることが大切です。
まずは、次の3つから見直してみてください。
① いつ、何を、どのくらい食べているかを見る
「食べすぎていないかな?」だけでなく、「食事を抜いていないかな?」「主食だけになっていないかな?」も確認してみましょう。
ごはんに、肉・魚・卵・大豆製品などのおかず、野菜を組み合わせる。まずは今の食事を知り、整えられるところを一つ見つけることから始めます。
「食べて整える」は、好きなだけ食べれば痩せるという意味ではありません。
必要な食事をとりながら、食べ方を整えることです。
② 日常の中で身体を動かす
運動の時間を新しく作るのが難しければ、歩く機会を増やすところからでも大丈夫。できる範囲で筋肉を使う運動も取り入れていきましょう。
③ 一日ごとの体重だけで判断しない
昨日より体重が増えたからといって、その増加分がすべて体脂肪とは限りません。一日ごとの数字に振り回されるより、数週間の変化と、食事・活動・体調を一緒に見ていきましょう。
体脂肪を落とすために必要なのは、「脂肪燃焼の裏技」を探すことより、自分が続けられる食べ方と動き方を見つけること。
じゃあ、食べなければ早く痩せる?
食事を減らしたときにも、身体は蓄えた脂肪を使います。だから、「食べないと脂肪は燃えない」という言い方は正確ではありません。
ただ、食事を抜いて体重の数字を減らすことと、
元気に暮らしながら続けられる食べ方を作ることは違います。
極端に減らす前に、今の食事の内容や量、間食、活動量を見直してみる。体重が減ると身体に必要なエネルギー量も変わるので、同じ方法を続ければ同じペースで減り続ける、というものでもありません。
私がサポートで大切にしているのも、まずは今の食べ方と身体の状態を知ることです。
健康診断の中性脂肪は
低ければ低いほどいい?
「中性脂肪」と聞くと、高いことばかり気になるかもしれません。
高い値には、食事や飲酒、運動習慣、血糖の状態などが関係することがあります。高い状態が続く場合は、健康診断の結果をそのままにせず確認したいところです。
一方、サポートさんの検査結果を見ていると、30 mg/dLくらいの低い数値を「低いから健康!」と喜んでいる方もいます。
低い値には、食事量や脂質の摂取が少ないことのほか、栄養の吸収や甲状腺の状態が関係する場合もあります。ただし、30 mg/dLだから栄養不足や病気、とは数字だけでは判断できません。
私が学んでいるオーソモレキュラーでは、80〜100 mg/dLを目安の一つとしています。これは健康診断で病気を診断する基準とは別のもの。採血前に食事をしたか、普段どう食べているか、体調やほかの検査値はどうかも合わせて見ていきます。
そして、健康診断で測るのは血液中の中性脂肪です。身体に蓄えられた体脂肪の量や、「脂肪がどれだけ燃えているか」を直接示す数字ではありません。
低ければ低いほど脂肪が燃えている
というわけではない。
「もっと減らす」の前に
今の身体を見てみよう
脂肪は、身体が必要に応じて日々使っています。特別な食べ物や一回の運動で、突然「脂肪燃焼のスイッチ」が入るわけではありません。「もっと食べる量を減らさなきゃ」と焦る前に、
今の自分はどう食べて
どう過ごしているか
を見てみませんか?
食べ方を整えること。無理なく身体を動かすこと。しっかり休むこと。その先の生活でも続けられる方法を、一緒に見つけていきたい。それが、私の考える「食べて整えるダイエット」です。
食べながら整えたい方へ
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